面白さを探求するブログ

アニメ考察、読書感想、疑問に思ったことなど

『SPY×FAMILY』のアーニャ人気に見る「子供の可愛さ」という新しい生理的訴求の潮流

視聴者や読者をどうやってつなぎとめるかは常にエンタメの課題。ストーリーの続きが気になる!と思わせるのは難易度が高いが、生理的欲求へ訴える要素は簡単に取り入れられ効果の再現性も高いから止められない。例えば際どい衣装のカワイイ女の子やスケベシ…

体験した超常現象についての記録

人生で一度だけ超常現象を体験したことがある。 記録しておかないと完全に忘却してしまいそうだったのでここに記録しておくことにする。 それは当時小学3~6年生くらいのできごとだった。 大晦日の夜、テレビで超能力特番を見ていた。 出演している超能力…

アニメ『無職転生』の作品分析

岡田斗司夫が珍しく異世界転生モノを推薦していたので見てみたが、まあ普通に面白く一気観できた。というわけで、この作品の面白さがどのようにして生まれているかを考えてみる。 結論 二重一人称視点 エリスと主人公のキャラ相性 「見た目は子供・頭脳は大…

SAOの作品分析:仮想空間という箱庭が物語作りにおいていかに便利か

現実世界を舞台にした物語で、話のスケールを大きくするとその代償として主人公たちの存在感が脅かされるという問題がある。例えば、事件の規模が大きくなると報道機関、警察、自衛隊、政府などが動き出し、もはや主人公らの行動によって物語の展開をコント…

APEXの面白さ

APEXは普段FPSをやらない層にまで広がっている。Twitterの日本のトレンドに入ることもよく見るようになった。 そこでAPEXの面白さとヒット要因について考えたい。 バトロワ系の面白さ APEXの面白さ以前に、まずバトロワ系というジャンル自体がもつ面白さが前…

キャラ相性類型

キャラの相性の良し悪しから、その作品の面白い/面白くないを説明できることがかなり多い。 キャラ単体での魅力も重要だが、そのキャラ単体だけでは面白さが際立たないケースも多い。 例えばクレしんのしんのすけは無二の個性を持つが、他のまともな大人達…

映画『メッセージ』を見た感想

つまらなかった。 なぜつまらなかったか考える。 宇宙人との遭遇・対話をリアルにドキュメンタリーチックにやろうとしていた。 でもそういう方向性でやるならとことんリアリティにこだわってほしかった。 例えば、中国が先制攻撃に走ろうとしたり、隊員がC4…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』手紙の話の感動について

注意:10話のネタバレあり 10話の手紙の話が感動した。 感動レベルの最大瞬間風速は、アニメの中では歴代2位。なので、10話の感動について掘り下げてみたい。 10話の感動は、娘の激白シーンがピーク。 とりあえず、そのシーンの脚本を書き起こして…

『ゴブリンスレイヤー』や『SAO』に見る性暴力と危機の相乗効果

今やエロ要素は深夜アニメに必須要素となりつつあるが、『ゴブリンスレイヤー』のようなシリアスな作品では、うかつにラッキースケベを強調しすぎては雰囲気を損ねるリスクもある。特にこの作品では主人公が堅物なのでラッキースケベと相性が悪い。 しかし、…

VR専用AVを体験した感想:一人称視点コンテンツでの感情移入の難しさ

VR

Oculus Goを買ったので、DMMのVR専用のAVとやらを体験してみた。女優が至近距離に近づいて目が合うとドキッとした。確かに、そんな体験はこれまでのAVではしたことがない。それほど、そこに人がいる感覚と見つめ合っている感覚は本物に近い。 VR専用AVでは、…

「ネット上での触覚の伝搬」に成功したASMR動画YouTuberたちと癒やしの革命

ASMRという動画のカテゴリがあることを最近知った。音フェチ動画という意味らしく、リアルな音で耳かきを疑似体験する動画もあれば、耳を舐めてもうら音でいかがわしい体験をするものまであり、その目的や嗜好は幅広い。 音による癒やしやエロといえば、これ…

メイドインアビスを見た感想|嗚咽がでるほどの感動はどのようにして生み出されたか

とにかく最終話の感動が凄まじく嗚咽がでるほど泣いてしまった。嗚咽を出して泣くのは小学校低学年以来だったので、まだ自分の身体が嗚咽を出して泣く能力があったことに驚いた。 それほどまでに感動させたこの作品は、他の作品の感動とは一体何が違うのか。…

PUBG元ネタ映画『バトルロワイヤル』を見た感想 とPUBGの感想

「クラスメイトの内1人しか生き残れない」という設定が分かった時点で最後の結末を見ずにはいられない気分になったので、設定の段階で勝利している作品だとおもう。 1人しか生き残れない設定はそのままPUBGというサバイバル系オンラインゲームにも引き継が…